サクラマスの卵を水槽内に入れる生徒たち

サクラマスの卵を水槽内に入れる生徒たち

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サクラマスの人工飼育開始 滑川高、洋風缶詰にも挑戦

北日本新聞(2018年12月17日)

 滑川高校海洋科(滑川市加島町)は、県水産研究所(同市高塚)からサクラマスの卵を譲り受け、今季の人工飼育をスタートさせた。県産の資源回復を目指し、前身の海洋高時代から続けており、12回目となる。同校は、飼育したサクラマスを使ってますずしや加工品を作っており、このほど、洋風缶詰を完成させた。

 海洋科資源増殖選択の2年生10人は13日、県水産研究所を訪ね、卵約3千個を受け取った。同校に持ち帰り、淡水の入った「ふ化専用水槽」の水質や水温をチェック。水槽内に慎重に卵を入れた。

 卵は約10日間でふ化するという。同科は高い飼育技術を誇り、これまでの卵のふ化率は約98%。生徒たちは今後、水環境の調整や観察に取り組む。成魚に育つまでは2年半ほどかかる。野尻愛美さん(17)は「卵は振動や光に弱くて繊細なので、優しく扱った。後輩のためにもしっかり育てたい」と話した。

 缶詰調理も同日に開かれ、同科食品製造選択の2年生13人が「バジルオイル漬け」を作った。1缶に110グラムの同校産サクラマスを使った。今夏に水揚げし、市の急速冷凍機で高い鮮度のまま保存していた。このうち半量は、薬業科開発の特別な餌で育てたものを使った。

 バジルも同校で栽培したオリジナルで、サクラマス飼育時に残った餌やふんを肥料の一部として活用。環境保全のメッセージを込めた。約50缶完成させ、全て「春のホタルイカ祭り」で販売する予定。

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