原木シイタケ「のと115」の特秀品「のとてまり」の出荷作業が17日、穴水町平野のJA全農いしかわ穴水事務所の集荷場で始まった。奥能登の生産者が持ち寄った「のと115」は、例年よりやや多い755枚だった。のとてまりは169枚で、高級のプレミアム規格は昨年の2倍となる12枚が認定された。18日に金沢市中央卸売市場で初競りが行われる。
奧能登原木しいたけ活性化協議会の垣内吉雄会長(67)が生産者約30人を前に「今夏は雨が少なく猛暑で苦労したが、皆さんの力で立派なシイタケができた」とあいさつ。担当者は持ち込まれたシイタケを次々と仕分け、箱詰めした。
のとてまりの認定基準は、かさの直径が8センチ以上、肉厚が3センチ以上で、かさの巻き込みが1センチ以上となる。さらに形の優れたものがプレミアム規格に認められる。のとてまりとして商標登録してからの出荷は今年で8年目となる。昨年は11、12月の低温傾向が影響して生育が遅れたため初日の出荷は261枚、のとてまりは56枚だった。
12月中は週3回の出荷で、ピークを迎える1月中旬ごろからは市場の休みを除き毎日出荷する予定だ。3月までに前年度より5千枚多い3万5千枚を見込む。