福井県あわら市のあわら温泉旅館の女将(おかみ)が手掛けるオリジナル日本酒「女将」の完成発表会が12月18日、同市の温泉施設「セントピアあわら」で開かれた。酒造りを担当した蔵元は「甘口、辛口ともすっきりした味わいになった」と太鼓判を押した。
あわら温泉女将の会が農家や蔵元と協力して造り今年で5年目。発表会で山口由紀プロジェクトリーダーは「機内誌に取り上げられるなど女将の酒にとって飛躍の1年になった。お客さまが笑顔になるよう、今年も真心込めて田植えや稲刈り、仕込みを行った」と述べた。
久保田酒造(坂井市丸岡町山久保)の久保田直邦社長(57)は「甘口は花のような優しい香り。辛口はのどで辛口を感じられる。ともに例年よりすっきりした味わいになった」と話した。関係者と乾杯し完成を祝った。
甘口、辛口とも300ミリリットルが1600円、720ミリリットルが3500円(いずれも税別)。21日から13の旅館の食事で提供、売店でも販売する。