来年の現代美術展の成功を期す出席者=金沢市内のホテル

来年の現代美術展の成功を期す出席者=金沢市内のホテル

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歴史に誇り持ち創作を 石川県美文協運営委 現美会期3月29日~4月15日

北國新聞(2018年12月21日)

 一般財団法人石川県美術文化協会は20日、金沢市のホテル日航金沢で第75回現代美術展(同協会、北國新聞社など主催)の運営委員会を開き、委嘱、一般の両部で賞の名称を一部変更することなどを決めた。委嘱作家を対象にした最高賞の美術文化大賞に次ぐ美術文化優秀賞は「美術文化準大賞」とし、一般の部トップの美術文化特別賞は「最優秀賞」に変更する。
 美文協が来年、創立75年の節目を迎えるのに合わせ、名称に統一感を持たせて賞の格付けを分かりやすくする。このほか、委嘱の部で委嘱賞を「美術文化委嘱賞」、一般の部では、従来の美術文化特別賞に次ぐ位置付けだった最高賞を「優秀賞」とする。委嘱の部の美術文化大賞、一般の部の次賞、北國賞、佳作は現行通りとなる。
 第75回現美の会期は、来年3月29日~4月15日の18日間とする。日本画、彫刻、書は県立美術館、洋画、工芸、写真は金沢21世紀美術館で展示する。作品搬入は3月23、24日の午前10時から午後4時半まで、両美術館で受け付ける。25日に審査し、開場式は28日午後3時から、県立美術館で行う。
 運営委員会に続き、同ホテルで第59回美術家まつり(県美術文化協会、本社主催)が開かれた。県美術文化協会の飛田秀一会長は、美文協と現美の歴史、歩みに誇りを持ち、たゆまぬ創作活動を通じて石川の美術界の発展に尽力するよう求め、出席者約200人は来年の現美に向けてさらなる精進を誓った。
 飛田会長は、現美の賞の名称を一部変更することについて、「来年は美文協が誕生から75年、現美も75回展を迎え、ともに長い歴史を歩んでいる。この一つの節目に、一般の人から見て分かりやすい賞の名前にしたい」と述べた。
 今年の石川県美術界は良いことと残念なことがあったと振り返り、良いこととして、輪島市の漆芸家山岸一男氏が沈金人間国宝に認定されたことを挙げた。工芸技術部門の人間国宝は9人で京都に次ぐ2位であるとし、山岸氏に美術工芸王国・石川の牽引(けんいん)役として一層の活躍を期待した。
 その一方、協会名誉顧問で日本芸術院会員の洋画家村田省蔵氏(金沢市出身)が7月に89歳で死去したことは残念だったとした。村田氏は関東に移り住んでからも「絵描き人生の出発点」とする現美への出品を今年まで毎年続けたことに触れ、「現美とともに歩んだ村田さんの思いを受け継ぎ、作家の皆さんは来年以降の現美に挑戦してほしい」と呼び掛けた。
 協会の会友以上の作家が前年より17人増えて897人と過去最多になったことを紹介した。協会が主催するチャリティー展「歳末美術展」に善意の作品を寄せた出品者に謝意を伝えた。
 来賓の竹中博康副知事、細田大造金沢市副市長が祝辞を述べ、粟貴章野々市市長の発声で乾杯した。

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