JAあおば(富山市)管内で栽培されているサラダカブ「もものすけ」が本年度、冬の寒さで甘さの増した県産野菜「とやまのカン(寒)・カン(甘)野菜」として初めて出荷されることになった。冬至の22日から来年2月末までの期間中、6千個を収穫する予定。同JAはPRに力を入れ、関東方面を中心に県外出荷を目指す。
カンカン野菜は凍結を防ぐために糖分を蓄える植物の性質を生かした県のプロジェクト。果肉の見た目や食感が桃に似た「もものすけ」は切り込みを入れると皮を手でむくことができ、軟らかく甘みが強いため生でも食べられる。
同JA管内ではこれまで降雪期前に出荷を終えていたが、今年は富山市塩(大沢野)で栽培する柳瀬政之さん(70)の協力で雪下から収穫することになった。柳瀬さんは「もものすけの魅力をより感じてもらえはず」と期待する。
同JA直売所の「みのり館」(同市上大久保・大沢野)、「ほほえみ館」(同市婦中町羽根)や大阪屋ショップの一部の店舗で扱っている。