ハス形のイルミネーションの前で写真を撮る外国人観光客=24日午後5時37分、長野市の善光寺

ハス形のイルミネーションの前で写真を撮る外国人観光客=24日午後5時37分、長野市の善光寺

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光の芸術、外国人客も注目 善光寺表参道イルミネーション

信濃毎日新聞(2018年12月25日)

 長野市街地で25日まで初開催中の「善光寺表参道イルミネーション」が、外国人観光客からも注目を集めている。文化や伝統を感じられる善光寺と、動画や写真をインターネット上に投稿する際の見栄えの良さの組み合わせが好評なようだ。実行委員会は海外からの需要が確認できたとし、来年度以降のPR強化を考え始めている。

 催しでは善光寺本堂にハスの花を映す光の演出の他、長野駅から約1・8キロの道のりの街路樹約160本に24万個の電飾を施している。実行委事務局の市によると台湾やオーストラリア、欧米の観光客が訪れている。来場数はまとめていないが、会場でのアンケートでは満足度が高く、渡航前からイベントを目的の一つにしていた人もいた。

 24日、善光寺を訪れた英国の小学校教師レベッカ・スコットさん(35)は同僚のタマラ・フレッチャーさん(48)と鑑賞。スコットさんは「ピンクや紫の光が美しい」と笑顔。フレッチャーさんは「お寺とイルミネーションの組み合わせは新しい楽しみ方」と話した。2人は下高井郡山ノ内町の地獄谷野猿公苑も訪れる予定という。

 市内では、国内客も含め宿泊が前年同期の1・5倍になったホテルも。特に外国人客について実行委は「予想を上回る反響」と受け止める。

 市観光振興課の藤橋範之課長は、夏ごろから注力してきた海外旅行会社へのPRやウェブサイトの多言語対応などが奏功したと分析。今年の様子は小型無人機ドローンで撮影し、来年度のPRに生かす予定で「定番の催しになるよう海外への訴求力もどんどん高めたい」としている。

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