小松市須天(すあま)町1丁目の須天熊野神社の尾坂正康宮司(76)は26日、来年の干支(えと)「亥(い)」をテーマに「繁栄」の願いを込め、イノシシの親子を描いた巨大絵馬を制作した。元日から公開する。
絵馬の大きさは縦1・8メートル、横2・7メートルで、山あいを流れる清流の水辺で休むイノシシの成獣2頭と幼獣のうり坊5頭を中心に、かれんなヤマユリを描いた。田畑を荒らす「厄介者」ではなく、成獣は「山の神」をイメージして白っぽく、清らかさを表現した。
小松美術作家協会員で市水墨画協会理事長の尾坂宮司は「子だくさんでエネルギッシュなイノシシにあやかり、繁栄する1年になってほしい」と話した。