ライトアップされた善光寺の仁王像=27日午後5時15分

ライトアップされた善光寺の仁王像=27日午後5時15分

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睨み利かせて100年へ 善光寺仁王像ライトアップ

信濃毎日新聞(2018年12月28日)

 長野市の善光寺は27日、仁王門に安置されて来年で100年の節目を迎える仁王像のライトアップを始めた。11月に同じ仁王門の反対側にある三宝荒神(さんぽうこうじん)像、三面大黒天像のライトアップを始めたところ参拝者や市民に好評で、仁王像についても同様の要望があった。辺りが暗くなると神々しい姿が浮かび上がった。

 仁王像は向かって左側が口を開いた阿形(あぎょう)、右側が口を閉じた吽形(うんぎょう)で、ともに高さ約4・5メートル。発光ダイオード(LED)の照明をそれぞれの像の上部に3基、下部に2基設け、毎日午前6時〜午後8時に点灯する。これまでは日中でも、日差しの具合によっては2体の顔が陰になり見えにくいことがあったという。

 善光寺によると、2体は彫刻家高村光雲(1852〜1934年)と弟子の米原雲海(1869〜1925年)が中心となって1919(大正8)年に制作し、同年に仁王門に安置された。仁王門は前年の18年に再建されたことから、善光寺は来秋までの1年間を仁王門再建100年・仁王像造立100年の「記念イヤー」と位置付けている。

 毎日朝夕に犬の散歩で通り掛かるという市内の女性(60)は「これから毎夕楽しめそう」と話していた。

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