本番に向け、はしごの上で技を練習するメンバー

本番に向け、はしごの上で技を練習するメンバー

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来たれ!はしご登り演技者 滑川市消防団・消防署募る

北日本新聞(2018年12月29日)

 滑川市消防団と滑川消防署は、出初め式の花形として愛される「はしご登り」の演技者を募っている。練習時間が取れないなどの理由でメンバーが増えないため、25年続く伝統を絶やさないよう、早いうちに後継者を発掘して育てたい考え。来年1月6日の本番では、例年の4人のメンバーを確保できない見通しだが、演技者は「見た人が『自分も次回やりたい』と思える力強い技を見せて関心を呼びたい」と意気込む。 

 はしご登りは、垂直に立てたはしごの上でアクロバティックな技を次々と見せる。江戸時代に加賀藩のお抱え火消し「加賀鳶(とび)」が始めたとされる。滑川市では1995年、滑川消防署員が初めて披露。2013年からは消防団員が加わり、2年前からは団員のみで演技している。

 演技では高さ6メートルのはしごに登り、大の字になったり身を翻したりといった技を1人10種類以上繰り出すため、筋力や体力が必要。メンバーは11月から毎週2回、同消防署で練習を積んでいる。

 メンバー5人の中には体力の衰えなどを理由に若手にバトンをつなぎたいと考える人もおり、後継者育成が急務だ。最も経歴が長い早月加積分団の岩田修一さん(42)は今回、監督として指導側に回った。仕事の都合などで出場を辞退するメンバーがもう一人おり、過去にない3人での演技となる。岩田さんは「若い後輩に経験を積んでもらうのが大切。自分の技術を教えることに専念したい」と語る。

 同消防署は3年前から新メンバーの募集チラシを作り、各分団に配っているが、そもそも消防団員自体がなり手不足なこともあり、なかなかメンバー獲得につながらないという。早月加積分団の上田浩一さん(43)は「滑川の新春を盛り上げる行事として定着してきただけに、絶やしてはいけない。興味のある若者はぜひ名乗りを挙げてほしい」と呼び掛ける。

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