射水神社が復活させた人形代。29日に行われる神事「年越大祓」でけがれを移してもらう

射水神社が復活させた人形代。29日に行われる神事「年越大祓」でけがれを移してもらう

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戦前の「人形代」復活 射水神社、29日年越大祓

北日本新聞(2018年12月29日)

 射水神社(高岡市古城、松本正昭宮司)は29日、半年間の罪やけがれを清める「年越大祓(としこしのおおはらえ)」を行う。神事では、戦前の史料を基に復活させた人の形をした紙「人形代(ひとかたしろ)」を用意し、参拝者にけがれを移してもらう。

 2025年に遷座150年を迎える同神社は、14年から社誌の編さんに取り組んでいる。県内外から集めた大正~昭和初期の史料を基に、祭事や建造物を復活させてきた。

 新たに発見した史料に、かつて同神社が作成した人形代の見本があった。同神社近くの自治会では、現在もこの人形代と同じものが使われており、今回の調査で同神社由来のものだと分かった。

 29日の神事では、参拝者が体をなでて息を吹きかけ、けがれを移した人形代を射水川(現在の小矢部川)の水を張ったヒノキだるに浮かべて清める。祭祀具(さいしぐ)「大祓斎串(いぐし)」を配り、自宅でもおはらいしてもらう。

 田中天美(たかみつ)権禰宜(ごんねぎ)は「古式ゆかしいデザインの人形代で心身を清め、新年を迎えてほしい」と話している。

 年越大祓は午後3時から。

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