八尾地域中心部を散策する観光客。今春からはカードと地図を組み合わせた取り組みが始まる=富山市八尾町上新町

八尾地域中心部を散策する観光客。今春からはカードと地図を組み合わせた取り組みが始まる=富山市八尾町上新町

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興味に応じた町歩き 八尾の商店・名所をカードに

北日本新聞(2019年1月1日)

■地元有志、今春から販売
 
富山市八尾地域中心部の商店や名所を紹介したカードと地図を組み合わせて販売し、観光客の興味に応じた町歩きを提案する取り組みが今春から始まる。地元の有志が通年観光化に向けて企画。八尾の日常にある魅力を伝え、観光客の回遊を促す狙いだ。

 八尾地域中心部の古い町並みは交易の要衝として栄えた昔の面影を伝え、住民は江戸時代の町人の富を象徴する独特の文化を受け継いでいる。毎年9月の「おわら風の盆」は全国的に有名だが、期間外に訪れる観光客は少ない。個人旅行客に気軽に訪れて楽しんでもらうための環境整備が課題になっている。

 今回の事業は、観光拠点「越中八尾ベースOYATSU」を運営するオズリンクスと、福鶴酒造、玉旭酒造、桂樹舎、エコロの森の5社でつくる連携企業体が取り組む。国の支援事業の採択を受けた「地元暮らし体験・交流型の新商品開発事業」の一環。同市八尾山田商工会や越中八尾観光協会などが協力している。

 「やつお」にちなんでカードは店舗、名所合わせて82枚にする予定。昨年末までに飲食店、菓子店、土産店など約40店が登録した。登録店の協力金を活用して運営する。店舗カードは表に外観やお薦め商品などの写真、裏に店の基礎情報とキャッチコピーなどを掲載する。食、酒、工芸などのテーマに合わせたカードのセット販売も計画している。

 地図には写真を掲載せず、道や店舗を昔の絵図のようにシンプルに表現する予定。散策を始めるための"パスポート"と位置付け、カードと組み合わせることで生きるようにする。名所カードで取り上げる対象、販売価格や設置場所など詳細は検討中だ。オズリンクスの原井紗友里社長は「訪れる人に八尾の暮らしを感じ、魅力に気付いてもらいたい。店同士の連携から新しい商品やサービスにもつながるはず」と期待を込める。

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