旧福井市立図書館の資料など30点が並ぶ企画展=1月5日、福井県福井市立郷土歴史博物館

旧福井市立図書館の資料など30点が並ぶ企画展=1月5日、福井県福井市立郷土歴史博物館

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近代福井映す旧市立図書館 福井市郷土歴博が企画展

福井新聞(2019年1月6日)

 福井県の福井市立郷土歴史博物館の企画展「旧市立図書館と近代福井のあゆみ」が1月14日まで、同博物館で開かれている。30点の資料から、図書館と中心市街地の発展の歴史をひもといている。

 旧市立図書館は1909(明治42)年、旧福井城の一角(現大手3丁目)に開館。建物は結城秀康の没後300年祭の記念事業として越前松平家が建設、図書も含めて市に寄贈した。戦災と震災による市の財政難から50年に閉館するまで、市中心部のにぎわいの一翼を担った。

 開館年の「福井案内記」には、蔵書が約2万6千冊との記載がある。福井藩時代から受け継いだ洋書が約600冊あるとも記されており、「規模こそ大きくはないが、玄人好みの書物が多かった」(山田裕輝学芸員)ことがうかがえる。今回の企画展では、1840年代のオランダ語の文法書が展示されている。

 1933(昭和8)年の福井市鳥瞰(ちょうかん)図には、図書館が中央下部に描かれており、公共施設の林立する中心街にあったことが見て取れる。急速に都市化が進む中で市民の郷土愛を育もうと32(昭和7)年に刊行された「福井市郷土読本」や、当時としてはモダンなたたずまいの建物の写真などもある。

 14日まで無休。観覧料は常設展示と共通で210円。

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