地区外の応援を得て行われることになった利賀の「初午」=2018年1月

地区外の応援を得て行われることになった利賀の「初午」=2018年1月

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初午 みんなの力で継続 利賀・上村集落の伝統行事

北日本新聞(2019年1月7日)

 南砺市利賀村の上村(うえむら)集落で200年以上にわたり、子どもの手で受け継がれている国選択・県指定無形民俗文化財「初午(はつうま)」が深刻な少子化の中、地区外の子どもの応援を得て、12日に行われることになった。 (南砺総局長・宮田求)

 初午は利賀地域で盛んだった養蚕の振興や家内安全を祈る行事で、江戸後期の文化年間(1804~18年)には始まっていたとされる。子どもたちが各家を回り、神主役が祝詞を上げ、馬役の2人が唄と太鼓に合わせ、わらでできた頭と尾を振って動く。俵転がしの後、「福之神」「火の用心」と書いた紙を投げる。

 今回は上村の子が前回より半減の2人。このため、上村以外の利賀地域の子や、かつて上村と共に伝承していた下村(したむら)、岩渕両集落出身者の子7人の応援を得て、計9人で演じることになった。もともとは小学3~6年の男子で担っていたが、今は女子が7人と大半を占め、低学年児童や中学生も加わっている。

 12日は民家20軒と事業所3軒を回る。綱渡りの状態で継続する中、世話役の笠原一忠さん(58)は「地元の子にはできるだけ長く続けてほしい」と願っている。

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