輪島市河井町の重蔵神社で7日、新年の厄払い行事「成祝(なりいわい)式」が営まれた。市内の男女31人が両手に持った柳の枝で、床に置かれた板を勢いよく打ち鳴らし、五穀豊穣(ごこくほうじょう)と厄よけを祈願した。
数え42歳の男性25人と33歳の女性6人が出席した。出席者は先端を十字に切った「御宝木(ごほうぎ)」と呼ばれる長さ約1メートルの川柳の枝をふるい、拝殿内に激しい音を響かせた。
成祝式は鎌倉時代後期が起源とされる神事で、音の「鳴る」が「成る」に通じ、音が大きいほど願い事が成就するとされる。御宝木の先が稲穂のように裂ければ裂けるほど豊作になるとも伝わる。