本多町3丁目の加賀友禅「毎田染画工芸」で、新春の展示会に向けた新作の彩色作業が進んでいる。あでやかな色彩の生地が並び、工房内は華やかな雰囲気に包まれている。
8日は、加賀友禅作家の毎田健治さん(78)と長男の仁嗣さん(44)ら職人12人が作業に励んだ。毎田さんは紫と黄緑色を柔らかくぼかした地に、高山植物をモチーフにした花を黄色や青色などで描いた。展示会は22、23日に京都で開かれ、毎田さんと仁嗣さんは訪問着を出品する。
毎田さんは「年齢を問わず、幅広い季節に利用してもらえるデザインを心掛けた。心を豊かにする着物をもっと多くの人に着てもらいたい」と話した。