和紙の原料になるコウゾを漂白する雪ざらし作業が、南砺市東中江(平)の東中江和紙加工生産組合で連日行われている。10日も雪の上にコウゾの束が並んだ。
コウゾを雪の上で日光にさらすと、葉緑素が抜け白くなる。工場そばの雪原で宮本友信代表(62)と弟の謙三さん(55)がコウゾの束をひっくり返す作業を行った。
組合が手掛けるブランド和紙「悠久紙」は文化財修復に使われている。宮本代表は「現在は薬品での漂白が一般的だが、コウゾの繊維が傷まず和紙が長持ちする昔の製法を守っていきたい」と話した。雪ざらしは2月末まで続く。