徹底した下処理を加えおいしさに磨きを掛けた「ひるが響」。出荷がピークを迎えている=1月10日、福井県美浜町日向漁港

徹底した下処理を加えおいしさに磨きを掛けた「ひるが響」。出荷がピークを迎えている=1月10日、福井県美浜町日向漁港

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寒ブリ「ひるが響」出荷ピーク 鮮度を長期間保持

福井新聞(2019年1月11日)

 福井県美浜町と町漁協が昨年度からブランド化を進める寒ブリ「ひるが響」の出荷がピークを迎えている。ひるが響は水揚げ時期や大きさに基準を設け、徹底した下処理をすることで生臭さがなく、鮮度が長期間保てるのが特長。厳選するため今シーズンの出荷量はまだ30匹程度の"幻の食材"で、漁協職員は自慢のブリを届けようと連日、作業に精を出している。

 「ひるが響」は、水産資源による誘客や地域活性化、高付加価値化による漁師の所得向上などを狙って2017年に商標登録を行い、ブランド化を進めている。

 ブランド基準として、脂が乗る11月下旬~1月に同町日向で水揚げされ、血抜きなどの処理後の重さが8キロ以上のものを選別。300匹のブリが水揚げされた場合、重さや形などの基準をクリアし「ひるが響」として出荷できるのは、わずか2、3匹ほどだという。

 初めて出荷した昨シーズンは20匹を町内民宿や飲食店を中心に提供した。豊漁の今シーズンは12月末時点で約30匹を出荷。年明けからピークを迎えており、東京や福井市の料亭などにも届けている。

 1月10日は漁協職員が、直径約6メートルの水槽で水揚げ後5日間泳がせて胃の中の未消化物から腐敗臭がしないよう「活(い)け越し」したブリ7匹を処理。エラや尾から時間を掛けて血抜きし、脳天から神経にワイヤを刺して神経を抜いた。7匹のうち3匹に専用のラベルを貼って出荷し、重さや体の形などの条件を満たさなかった残り4匹は、下処理済みを示す「響締め」として出荷した。

 同漁協職員の男性(58)は「出荷先の東京の板前らから、日がたっても鮮度が落ちないと好評を得ている。日向の魚のおいしさがどんどん広がってほしい」と話していた。出荷は2月上旬まで続く。

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