しゃれの効いたものや世相を反映したものなどユニークな昭和初期の年賀状が並ぶ展示会=1月14日、福井県坂井市みくに龍翔館

しゃれの効いたものや世相を反映したものなどユニークな昭和初期の年賀状が並ぶ展示会=1月14日、福井県坂井市みくに龍翔館

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亥年 昭和初期の年賀状 坂井・龍翔館展示会

福井新聞(2019年1月15日)

 昭和初期の亥年の年賀状を紹介する展示会が、福井県坂井市みくに龍翔館で開かれている。いずれも多色刷りのにぎやかな色合い。富くじをモチーフにしてイノシシと当たり番号「いの四四」をかけたものなど、ユニークなデザインが楽しめる。2月11日まで。

 同館が所蔵する玩具コレクション「内嶋コレクション」の中から厳選した1935(昭和10)年の13点が並ぶ。江戸時代に正月の座興の一つだった富くじをモチーフにした一枚は、米俵などが描かれた画面の右上に、「いの四四」と書かれた当たり番号の紙が貼り付けられしゃれっ気たっぷり。

 紙芝居を楽しむ子どもたちの様子を描いたものは当時の世相を反映した一枚。紙芝居の扉を開くとイノシシの絵が出てくる仕掛けで、飛び出す絵本を連想させる凝ったデザインが目を引く。

 また、年賀状の歴史やイノシシにまつわるエピソードも紹介している。歴代丸岡藩主(有馬家)が家督を継いだ時に家中に出した法令を記録した「御当家式目稿」(個人蔵)を展示。「渡世免許之者ハ格別」と記され、「生類憐れみの令」が発せられる中、猟師らによる殺生は認められていたことが分かる。同コレクションの中からイノシシの土人形も並ぶ。

 毎週水曜休館。入館料は大人300円、小中学生150円。問い合わせは同館=電話0776(82)5666。

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