常設展で展示されている福井県越前市粟田部町に伝わる「蓬莱祀」の屏風=1月16日、市武生公会堂記念館

常設展で展示されている福井県越前市粟田部町に伝わる「蓬莱祀」の屏風=1月16日、市武生公会堂記念館

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正月行事、時代超え脈々 4無形文化財紹介 福井県越前市

福井新聞(2019年1月17日)

 福井県越前市内で受け継がれている新年を祝う無形民俗文化財の展示「春を祝い、幸を願う―越前市の正月・小正月行事」が1月16日、市武生公会堂記念館で始まった。3月3日まで。

 平成の終わりに時代を超えて続く市内の無形民俗文化財を紹介しようと、常設展示コーナーの一角で国重要無形民俗文化財の「越前万歳」(味真野地区)、商売繁盛を願う「市祭り・小判買い」(粟田部町)、国選択無形民俗文化財の「蓬莱祀(おらいし)」(同)、山盛りのゴボウを食べる「惣田正月十七日講」(国中町)の写真や関連資料を展示している。越前万歳は映像でも楽しめる。

 目玉は、馬威図屏風(うまおどしずびょうぶ)などの作品で知られる福井の絵師、菱川師福(もろよし)が1935(昭和10)年に江戸期の蓬莱祀を描いた屏風(縦155・5センチ、横332センチ)。もち花などを飾った華やかな山車を引き回す大勢の町民らが生き生きと描かれ、舞台となる岡太神社、祭りの起源とされる継体天皇ゆかりの場所も題材になっている。

 ごぼう講として知られる惣田正月十七日講については、凶作の年を除く1705年から現在まで毎年の講の宿主名を記した帳面を展示。書き連ねられた名前の数々から、地域の努力と熱意が祭りを支えていることが伝わってくる。

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