解体して撤去することになった長野電鉄の車両=長野市若穂川田の旧信濃川田駅

解体して撤去することになった長野電鉄の車両=長野市若穂川田の旧信濃川田駅

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旧信濃川田駅の車両撤去へ 計画見直しで4両解体

信濃毎日新聞(2019年1月18日)

 長野電鉄(長野市)は17日までに、旧屋代線の信濃川田駅(同市若穂川田)に置いている計4両の車両について、早ければ2018年度中にも解体、撤去すると決めた。地元から保存を求める声もあったが、維持管理が難しいと判断。長野市は12年の屋代線廃止後、地元要望を基に駅周辺を「屋代線トレインメモリアルパーク」にして車両を展示する構想だったが、住民らと協議して計画を見直す。

 長電によると、屋代線廃止後、信濃川田駅には車両9両を置いていた。14〜16年に松川村の安曇野ちひろ美術館や長野市内の企業に計3両を譲渡し、老朽化などで2両を解体。現在は4両が残る。

 このうち3両は1957(昭和32)年製の特急車両。同年代に製造された別の車両からアスベスト(石綿)が検出されており、これら3両にも使われていた可能性が高いため、展示には適さないと判断した。残る1両は木造でアスベストは使っていないというが、再塗装や維持管理の費用がかさむと見込み、地元側も保存、活用を断念した。譲渡した3両にアスベストは使われていないという。

 市は12年に跡地活用基本構想「千曲川新道活性化プラン」を策定。住民らでつくる「川田まちづくり実行委員会」とともに、駅を中心にメモリアルパークを整備し、車両を保存、活用する計画だった。実行委員長の楢本茂治さん(71)は「本当に残念だが仕方ない。今後は駅舎を含め、活用方法を考え直していきたい」と話した。

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