福井城下で行われた馬威しの躍動感あふれる様子を描いた屏風=1月17日、福井県の福井市立郷土歴史博物館

福井城下で行われた馬威しの躍動感あふれる様子を描いた屏風=1月17日、福井県の福井市立郷土歴史博物館

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奇祭「馬威し」屏風5年ぶり展示 福井市郷土歴史博物館

福井新聞(2019年1月18日)

 江戸時代に福井城下で催された正月行事「馬威し」を描いた貴重な屏風が1月27日まで、福井県の福井市立郷土歴史博物館で展示されている。乗馬した武士を庶民が妨害する障害物競走のような行事。馬を巧みに操る武士と、驚かそうとする庶民であふれる城下が描かれ、にぎわいと熱気が伝わってくる。

 同館が所蔵する、明治から昭和にかけて活躍した福井の画家、菱川師福(もろよし)が93歳の時に描いた高さ157・5センチ、幅344センチ2対の六曲一双の屏風。馬威しを描いた絵図は少なく、屏風公開は5年ぶり。馬威しは武士の訓練と庶民との交流を兼ねた珍しい行事で天下の奇祭と呼ばれた。

 屏風には乗馬する武士と、赤い布を付けた棒やどら、大声で馬を驚かしている庶民がところ狭しと描かれている。馬が前脚を上げていたり、棒を振ったりと躍動感あふれる描き方で、当時の騒がしさが聞こえてきそう。

 印牧信明学芸員(57)は「支配者層である武士への無礼講の日で、庶民のガス抜きでもあった。武士も馬を簡単に止められては恥となり、両者の気合の入った攻防を見てほしい」と話している。

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