文化庁の日本遺産に認定された井波彫刻の優れた技をアピールする展示企画が18日、南砺市福野文化創造センターで開幕し、名工らの秀作計47点を一堂に紹介している。28日まで。
「井波彫刻 日本遺産への道」と題し、同センターの収蔵品13点と井波彫刻協同組合からの出品作34点を集めた。住宅欄間の先駆けとして知られる大島五雲の松竹梅のほか、同組合歴代理事長の置物やパネルなどを多彩に展示。日展や二紀会を舞台に活躍する作家らの斬新な作品もそろえ、井波彫刻の世界の奥深さがうかがえる。
同組合が請け負い、名古屋城本丸御殿に納入した欄間を原寸大の写真などで紹介するコーナーも設け、関心を集めた。
開会式では竹本修志同センター館長が「南砺がつないだ木彫刻の技術を存分に堪能してほしい」と述べ、田中幹夫市長、藤崎秀平井波彫刻協同組合理事長、中田北日本新聞砺波支社長があいさつ。向川静孝市議会議長が祝辞を述べ、テープカットした。北日本新聞社共催。