前衛書に取り組む福井奎星(けいせい)会の会員展と公募展(福井新聞社後援)が1月18日、福井県福井市の県立美術館で始まった。文字の配置や形、線の鋭さなどを工夫し、作者の感性を自由に表現した314点が並ぶ。20日まで。
会員展は47人が85点を出展。般若心経がテーマのコーナーでは、262文字を渦巻き状に書いた迫力ある作品や、色墨でカード一枚一枚に一文字ずつ書き、布の上に並べたものなどが目を引く。他にも余白を生かした線の鋭い作品や、墨のかすれなどで迫力を出したものなど、各作者の創意工夫が感じられる。
公募展には幼児から一般までの入選以上の229点が並ぶ。