飯田市千代で栽培されている信州の伝統野菜「千代ネギ」の生産に取り組む「千代ネギの会」が今月、県の制度に基づく「伝承地栽培認定」グループとなった。同会は19日、千代ネギの試食会を市内で開催。松嶋孝明会長(71)は「多くの人においしさを知ってもらうきっかけにしたい」と話した。
千代ネギは長さ30~40センチほどで甘みが強く、葉の部分も柔らかいのが特徴。同会は地元住民が2015年に結成。品質管理に力を入れ、生産農家を増やすなどして「信州の伝統野菜」と表示した専用マークを付けて販売できる「認定グループ」となることを目指してきた。
試食会では「千代ネギたっぷりカレー」や炭火で焼いた「丸焼き」などを準備。千代ネギを育てている地元の千栄(ちはえ)小学校5年生5人のお好み焼きも並んだ。
松嶋会長は、千代ネギの知名度を上げるためにも「若い人を含めさらに生産農家を増やしたい」と意気込む。