金沢城公園鼠多門(ねずみたもん)の復元工事を県民や観光客らに広く知ってもらおうと、県は21日、工事現場に設置した見学台の供用を開始した。工事の様子を間近で見ることができ、訪れた人が卓越した職人の技に見入った。
見学台は工事現場の高さ3・5メートルの位置に設置し、玉泉院丸側からスロープを通じて入ることができる。台は幅10・8メートル、奥行き3・6メートルで一度に約20人が見学できる。完成予想図や作業工程、埋蔵文化財調査の概要などを紹介したパネルも展示されている。
初日は、鼠多門に備える木造2階建てやぐらの土台部分を作る作業が行われた。観光客らは、職人が木づちを使って木材を組み立てる作業を見学した。
見学台は午前9時から午後4時半まで毎日開放する。県は東京五輪・パラリンピック開催前の2020年7月までの完成を目指している。