大勢の買い物客でにぎわった「勝山年の市」=2018年1月、福井県勝山市本町2丁目

大勢の買い物客でにぎわった「勝山年の市」=2018年1月、福井県勝山市本町2丁目

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福井県勝山「年の市」 伝承料理や逸品など自慢の品が集結

福井新聞(2019年1月22日)

 江戸時代から続く福井県勝山市の冬の風物詩「勝山年の市」が1月27日、勝山市中心部の本町通りで開かれる。市内外の51店が木工品や伝承料理など自慢の逸品を販売。競りで商品を購入する「まちセリ」もあり、市街地に活気を呼び込む。

 年の市の始まりは18世紀中頃とされ、12月26日と1月26日に農家や山仕事の人らが店を出し手作りの生活用品など副業製品を売った。「ないものは馬の角だけ」と言われるほど品ぞろえは充実していた。

 現在は1月の最終日曜に開催。今年は木工などの民芸品15店、食品などの物販31店、飲食5店が軒を連ねる。まな板、めん棒、こね鉢といった昔ながらの木工品のほか、人気が高い伝統保存食「鯖(さば)の熟(な)れ鮨(ず)し」、名物のかき餅、エゴマなどを販売する。

 「まちセリ」には勝山商工会議所青年部などが参加。午前9時、11時からの2回、オークション形式で商品販売する。

 「むらの達人」コーナーではござ帽子、わら・竹細工、鮭(さけ)のこうじずしが並ぶ。200人に景品が当たる抽選会もある。

 勝山年の市振興会の玉木弘夫会長(66)は「高齢化などで作り手が減っているが、人情が感じられる市を続けていきたい」と話し、多くの来場を呼び掛けている。

 午前8時半~午後2時。駐車場は九頭竜川沿いの弁天河原などに設けられ、えちぜん鉄道勝山駅と会場を結ぶ無料シャトルバスも運行される。問い合わせは同振興会=電話090(8269)8529、勝山商工会議所=電話0779(88)0463

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