庄川遊覧船の船上で写真に納まる台湾の親子連れ

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「雪の庄川峡 美しい」 遊覧船利用外国人最多ペース

北日本新聞(2019年1月24日)

 庄川遊覧船(砺波市庄川町小牧)の短時間遊覧を利用する外国人観光客が年々増えている。2018年度は過去最多の1万5千人を見込み、3年連続で1万人を超える見通し。今月下旬には一日当たりで過去最多の約350人が利用した。冬も暖かい台湾や香港の観光客が9割以上を占め「雪の庄川峡は美しい」との声が寄せられている。

 庄川遊覧船は08年度に営業を開始。小牧港から大牧温泉(南砺市利賀村大牧)そばにある大牧港までの「往復遊覧」と、その手前にある長崎橋までを約25分で巡る「短時間遊覧」を運航している。

 08年度の外国人客は464人だったが、09年度から誘客に力を入れたこともあり年々増加傾向にある。中華航空(チャイナエアライン)の富山-台北便の就航も追い風になり、16年度には初めて1万人を突破し、17年度も1万918人が訪れた。18年度の外国人観光客数は昨年末現在、6854人。1、2月の客数は計約7千人を見込み、過去最多の1万5千人の利用となる見通し。砺波市庄川地域は高山や白川郷、五箇山、金沢といった近隣の観光スポットを巡るルート上にあり、約25分で庄川峡を満喫できる短時間遊覧の手軽さも魅力になっているという。

 外国人の利用が最多となった21日、台湾からの観光客は真っ白に染まった庄川峡の雪景色を写真に収めたり、じっくり見入ったりしていた。謝(シャ)明宏(メイホン)さん(43)は「富山に来るのは初めてだが、雪を見るのは楽しい」と興奮気味に話した。

 同遊覧船の高桑正賢支配人は「他のイベントと協力するなどし、波及効果を周辺に広げていきたい」と話している。

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