茅野市北山の「北八ケ岳ロープウェイ」山頂駅(標高2237メートル)を出ると、銀世界が広がっていた。24日、同駅周辺に広がる溶岩台地「坪庭」。氷や雪に覆われて存在感を増した樹木が、雪の上を散策する人たちの目を楽しませていた。
山頂駅付近の気温は、正午時点で氷点下12度。群生するシラビソの枝や葉にはびっしりと氷が張り付き、木全体が真っ白になっていた。兵庫県加古川市の立石勝さん(79)は「まるで巨大なモンスターのよう。青空とのコントラストが美しい」と話した。
例年なら1メートル以上ある山頂駅付近の積雪は、まだ70センチほど。ロープウエーを運行する北八ケ岳リゾート(茅野市)によると、樹木に付いた氷や雪の固まりは雪が降るほど見応えが増し、この1週間で大きく成長した。眺めは2月上旬まで楽しめそうという。