ルアーとそれをモチーフにしたボールペンのセット。(左から)ワカサギ、イワナ、ハクビシンの3種類ある

ルアーとそれをモチーフにしたボールペンのセット。(左から)ワカサギ、イワナ、ハクビシンの3種類ある

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ルアー模様のボールペン 諏訪と箕輪の会社、高精度な技術

信濃毎日新聞(2019年1月25日)

 文房具用の金属加工を手掛けるスワコ精密工業(諏訪市)とルアー製造のヒットコンポジット(箕輪町)は、ルアーをモチーフにしたボールペンを共同で商品化した。ルアーとセットにした贈答用としての販売を主に想定。意外性のある見た目と本格的な機能の双方にこだわった商品で、切削加工や塗装などの高精度な技術をアピールする目的がある。販路拡大に向け、インターネット上で資金調達するクラウドファンディング(CF)にも挑戦している。

 スワコ精密は、1969(昭和44)年の創業時から半世紀にわたって筆記具の金属部品を製造。自社製品の開発を目指していた2012年秋、諏訪市で毎年開かれる展示商談会「諏訪圏工業メッセ」でヒットコンポジットを知った。「世の中にないものを生み出したい」と意気投合し、共同で商品開発に着手したという。

 4、5年前に「ワカサギ」のルアーを模したボールペンを1種類だけ開発したが、今回は新たに「イワナ」と、動物の「ハクビシン」をモチーフにしたタイプの2種類を追加した。ボールペンの先端や装飾には、高精度な加工を施した金属部品を採用。木製の軸の削り出しなどを除き、大半の工程は職人が手作業で担った。うろこの質感など細部まで繊細に表現したという自信作だ。

 ルアーとペンのセットで1万円(税込み)。現在は市内の観光施設「SUWAガラスの里」などで扱っているが、全国の文房具店などへの販路拡大を目指す。CFでは製造費や販売促進費などとして計百万円の調達を目標としている。CFサイト「ShowBoat(ショー・ボート)」で2月20日まで受け付けている。

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