かまくらの中で鍋料理を味わう催し「レストランかまくら村」が25日、飯山市外様(とざま)地区の「かまくらの里」で始まった。雪国の風情を楽しみながら、地元産の食材を堪能できることから、口コミなどで人気が広がり、今年は過去最高の4千人を超える予約がある。初日も外国人観光客らでにぎわい、冬の風物詩として定着してきた。
住民有志による「かまくら応援隊」などが主催。会場には応援隊が造った高さ3メートルほどの21基が並ぶ。鍋には市特産のみゆきポークや地元産の野菜をふんだんに使用。25日はフィリピンやマレーシア、シンガポールなどから外国人観光客が訪れ、オーストラリアからのスキー客は「デリシャス(おいしい)」と笑顔でみゆきポークを口にしていた。
昨年のかまくら村の来場者は国内外の3482人で、今年は既に4048人の予約がある。5年前にUターンした飯山市其綿の農業、岡田忠治さん(60)は妻と初めて訪れた。「昨年は予約が取れなかったので、今年は楽しみにしていた」と喜んでいた。
信州いいやま観光局(飯山市)は25日、かまくら村の会場などで、かまくらを描いたトートバッグ(1500円)を初めて発売した。かまくら村は2月末まで営業する。予約状況など問い合わせは同観光局(電話0269・62・3133)へ。