古民家を再生した宿「玉村屋」の交流スペースで開かれたトークイベント=1月26日、福井県南越前町今庄

古民家を再生した宿「玉村屋」の交流スペースで開かれたトークイベント=1月26日、福井県南越前町今庄

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古民家再生宿プレオープン 今庄宿から人の輪を 南越前町

福井新聞(2019年1月27日)

 空き家だった古民家を再生した宿「玉村屋」が2月下旬に福井県南越前町今庄で開業するのを前に26日、お披露目を兼ねたプレオープンイベントが開かれた。北国街道の宿場町として栄えた今庄宿のにぎわい復活を目指す仕掛け人は「第二の実家のように感じてもらい、人の輪が広がれば」と夢を膨らませた。

 古民家は築約90年の旧玉村邸で、木造瓦ぶきの2階建て。県の「ふくいの伝統的民家」にも認定されている。所有者から無償譲渡された町が、県の「ふるさと茶屋整備支援事業」を活用し、約1500万円かけて改修、整備した。

 地域おこし協力隊員として2016年4月に着任した中谷翔さん(30)=京都市出身=が、ゲストハウスとしての活用を町に働きかけ実現した。「地域まるっと体感宿 玉村屋」と名付け、中谷さんが理事を務める社団法人が運営する。

 1階に6、8畳の交流スペースとキッチン、シャワー2室など、2階に宿泊用の3室を備え、最大7人が宿泊できる。

 「玉村屋プレオープンマルシェ」と銘打ったイベントは、交流スペースを活用し、活動を支えてきた町内外の8人が得意分野をテーマにトークした。祖父の地で花作りを営む京大卒の野村直樹さんは「孫ターン農家が考える農業の未来」の題で話し、町内外から訪れた20人ほどが車座になって耳を傾けた。越前和紙のアクセサリーや手作りの天然せっけん、地元米で作った純米酢、着物雑貨なども販売された。

 中谷さんは「宿泊者にはつるし柿づくりや酒造り、花ハスや梅の収穫など地域体感プログラムを楽しんでほしい。協力してくれる地元の人たちも早速集まってくれてありがたい」と、手応えを感じた様子だった。2月12日に茶屋、22日頃に宿泊施設としての開業を予定している。

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