蒸した酒米を冷ます作業を見学する参加者

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うまい酒造りへ一丸 若鶴酒造 酒米生産者ら交流

北日本新聞(2019年1月28日)

 日本酒の醸造責任者や酒米の生産者、精米業者らが一堂に会し、品質向上を目指す交流会が27日、砺波市三郎丸の若鶴酒造(小杉康夫社長)で開かれた。それぞれが取り組みを紹介し、うまい酒造りへの意欲を高めた。

 若鶴酒造が初めて企画し、南砺市を中心に県内外の酒米産地から約30人が参加した。蔵を訪れ、同社の高級銘柄「若鶴 瑤雫(ようのしずく)」を仕込むために南砺市産の雄山錦を蒸し上げる工程を見学。醸造責任者である杜氏(とうじ)の籠瀬信幸さんは、酒造りが天候を相手にした繊細な作業であることを説明し「同じ材料を使って同じ造り方をしても違う味になる。それが日本酒の難しさであり、面白さでもある」と語った。

 酒米の王様といわれる山田錦の一大産地であるJA兵庫六甲の担当者は、作付けを適地に限定し、きめ細かい栽培指導や土壌分析によって高い品質を保っていることを紹介した。懇親会もあり、各産地の酒米を使った銘柄を飲み比べながら、日本酒の未来について語り合った。

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