福井県内各地で行われる左義長どんど焼きは松飾りを燃やし、火の神を祭って五穀豊穣(ごこくほうじょう)と災難よけを祈る。代表的な勝山左義長まつりのフィナーレは炎が夜空を焦がし、勝山に春を呼ぶ。
勝山左義長は、市民から「さぎっちょ」と呼ばれ300年以上親しまれている県指定無形民俗文化財。勝山市内に12基の櫓(やぐら)を建て、三味線や笛など軽快な音色を響かせる。囃子(はやし)に合わせ、華やかな長じゅばんを着た老若男女がおどけたしぐさで踊るように太鼓を打つ"浮き太鼓"は奇祭と呼ばれる。
今年は2月23、24の両日、行われる。