オープンに向けて絵の展示作業を進める関係者

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名画の複製画ずらり 魚津・旧大町小の美術館復活へ

北日本新聞(2019年1月29日)

 昨年閉校した魚津市大町小学校内にあった明理(めいり)美術館が3月、大町公民館隣の観光案内所「しんきろう伝伝(でんでん)」の2階に"復活"する。ダ・ビンチの「モナリザ」、ミレーの「落穂拾い」など、美術史を語る上で欠かせない名画の複製画がそろう。大町地域振興会の平内幸典会長(77)は「作品は地域の宝物。多くの人に見てもらいたい」と話している。

 明理美術館は1995年、吉田工業(現YKK)の創業者の1人で大町小学校卒業生の吉川喜一さんの寄付で、同校に開設された。名画を身近に感じてもらい、感受性を育もうと複製画43点を展示。その後も卒業生から寄付を受け、点数は50点余りに増えた。

 昨年の閉校で行き場をなくした作品に光を当てようと、大町地域振興会が観光案内所2階に移転することにした。画材などを扱うひかわ文雅堂(魚津市真成寺町)の檜川孝弘さん(51)らが、2階や階段の踊り場に、浮世絵や洋画、日本画の複製画計54点を展示した。ゴッホの「ひまわり」、岸田劉生の「麗子座像」など有名作品が一堂に会している。檜川さんは「世界が誇る名画をたくさん見ることで美的感覚が養われる。子どもも大人も多くの人に気軽に見に来てほしい」と話している。

 3月1日にオープンし、観光案内所の営業中は自由に見学できる。問い合わせは同案内所、電話0765(55)4614。

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