細呂木製鉄遺跡を活用したミニパークの完成イメージ図

細呂木製鉄遺跡を活用したミニパークの完成イメージ図

福井県 あわら・坂井 鉄道

製鉄遺跡をミニパークに あわら住民有志、5月オープン

福井新聞(2019年1月30日)

 福井県あわら市細呂木地区は、同地区にある市指定文化財「細呂木製鉄遺跡」を活用し、古代の製造過程を学ぶことができるミニパークを整備する。2月に工事を開始し、5月のオープンを目指す。公園化に携わる住民は「子どもたちが歴史を学ぶ場となるだけでなく、市の新たな観光資源になれば」と期待している。

 同遺跡は、JR細呂木駅西側の企業所有地内にある製鉄遺構1~4号の4基。6基あったが道路整備などで消失した。遺跡からは製鉄時に出たとみられる鉄くずや土の焼け跡が見つかっている。4基中2基は奈良時代から平安時代に操業したと推定されている。

 公園化は「遺産を守り、後世につなげよう」と市民有志約20人が2017年11月、「たたら製鉄遺跡保存会」を結成し進めてきた。遺跡周辺一帯の1036平方メートルが対象で、整備費は市の補助金や地元企業の協賛金などを活用する。

 4基は斜面に露出し、徐々に崩落が進む危機的な状況になっていたが、公園化に向け昨年末までに崩落防止の盛り土や整地を実施。今後、計画に基づき、4基を覆い保護する大屋根を設置する。製鉄の手順を紹介した看板や炉のレプリカ、実演コーナーも設ける予定。

 同会の藤川龍七会長(75)は「遺跡はふるさとの自慢。子どもたちが学びやすい環境を整え、歴史に親しんでもらいたい」と話していた。

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