黄色のニンジン(手前から2つ目)や紫色のアスパラガス(同3つ目)など、試験栽培している野菜の一部

黄色のニンジン(手前から2つ目)や紫色のアスパラガス(同3つ目)など、試験栽培している野菜の一部

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直売所、売りはカラフル野菜 長和の道の駅にオープンへ

信濃毎日新聞(2019年1月31日)

 長和町と町内の企業などでつくる「長和町特産品開発事業推進委員会」が、2020年春に道の駅「マルメロの駅ながと」(古町)にできる新しい農産物直売所のオープンに向け、目玉となる商品を開発している。客の目を引くため、黄色のニンジンや紫色のアスパラガスなど、珍しい色の野菜の販売を計画。昨年から試験栽培を始め、町内で販売し、ペンションでの料理に使っている。今年も試験栽培し、客の反応を見て、開業に備えていく。

 新設する直売所は、農業生産の拡大や農業所得の向上が目的の一つ。売り場面積約300平方メートルで、年間1億5千万円の売り上げを見込む。直売所の建物内には、創業を支援する貸しオフィスやチャレンジショップも設置し、地域活性化につなげたい考えだ。

 ただ、周辺の上田市や立科町などにすでに直売所があり、競合も予想される。そこで、観光客を引き付けるため、カラフルな野菜の販売を企画した。

 昨年はニンジンやアスパラガスの他に、オレンジ色のカリフラワーや赤いオクラなどを試験栽培した。同委員会の委員長で、姫木平でペンションを経営する小川一之さん(71)も、肉料理の添え物などで出したといい、「彩り豊かで料理の見栄えが良くなる。野菜の写真を撮るお客さんもいた」と手応えを感じている。新しい直売所では、こうした野菜のお勧めの食べ方などを書いた掲示も売り場に出す予定だ。

 今年も販売やペンションでの料理を通して、客の反応や売れ行きを見ていく。小川さんは「お客さんが驚き、喜んでもらえる商品になるはず」としている。

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