金沢市消防局が3月から運用を開始する小型無人機(ドローン)のデモ飛行が31日、市役所庁舎前広場で行われ、上空からの撮影や要救助者役へ自動体外式除細動器(AED)を搬送する様子が披露された。
デモ飛行では、高さ10メートルから赤外線カメラやズーム機能付きカメラで撮影した地上の様子が、広場のデジタルサイネージ(電光掲示板)に映し出され、集まった関係者が見入った。
ドローンは国産の特注品で、事前にルートを設定すると自動で飛行する。風速10メートルでも安定飛行が可能で、重さ5キロまで荷物を運ぶことができる。救命浮輪などの資機材搬送機能を備えたドローンを消防活動に導入するのは、横浜市に次いで全国2例目という。
今後、大規模火災時に上空からの延焼状況確認や、崖崩れ、水害現場など消防隊員が近づけない危険区域での情報収集に用いる。