毛並みにれたり、餌の牧草を与えたりできる「横谷峡アルパカ広場」

毛並みにれたり、餌の牧草を与えたりできる「横谷峡アルパカ広場」

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アルパカ、富士見から長期派遣 茅野・横谷峡の旅館に

信濃毎日新聞(2019年2月7日)

 八ケ岳アルパカ牧場(富士見町)は、4月7日までの期間限定で茅野市北山の横谷温泉旅館に「横谷峡アルパカ広場」を開設し、宿泊客らに癒やしを提供している。同牧場からアルパカ4頭を"派遣"。訪れた人が触れ合えるようにしたところ、昨年12月の広場オープンから2カ月で1400人余が来場した。同旅館は「冬場の新たな観光資源に」と期待を込めてPRしている。

 同牧場は例年、客足が鈍る12月から翌年3月中旬までは冬季休園し、スキー場や宿泊施設に最長で2カ月ほどアルパカを送り込んでいる。横谷温泉旅館の篠原元文社長は、湧き水が染み出して凍る「氷瀑(ひょうばく)」に続く横谷峡の冬の名物を求め、アルパカ広場を発案。同牧場は、集客力を見極めるために、4カ月間と異例の長さの派遣を決めた。

 4頭は1〜2歳の幸雪(こゆき)、リカ、歌(うた)の雌3頭と、1歳の雄ハリー。ふわふわの毛並みに触れたり、餌の牧草を与えたりできる。入園料は一般500円、小学生以下300円(4歳以下無料)。別料金3千円でアルパカと15分間、横谷峡を散歩できる。

 広場に常駐している飼育担当の石橋濃青(のあ)さん(33)によると、昨年12月に400人余、今年1月は千人余が来場。旅館から歩いて3分ほどの距離のため、氷瀑見物の宿泊客やバスツアーの客がよく訪れる。会員制交流サイト(SNS)や口コミで人気が広がっているといい、「緑や紅葉のシーズンも移動動物園を開きたい」と話している。

 同旅館の畔上礼樹(あやき)さん(44)は、アルパカ目当てで宿泊するケースも少なくないとし、「期待以上の反響で驚いている。来年以降も定期的に続けたい」と話している。アルパカ広場は午前10時〜正午、午後1時〜4時に開園する。

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