古民家を改修した「地域まるっと体感宿 玉村屋」の完成を祝い、テープカットする関係者=2月12日、福井県南越前町今庄

古民家を改修した「地域まるっと体感宿 玉村屋」の完成を祝い、テープカットする関係者=2月12日、福井県南越前町今庄

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今庄の日常体験ウリ 古民家宿「玉村屋」オープン

福井新聞(2019年2月13日)

 北国街道の宿場街として栄えた今庄宿の古民家を改修した宿泊施設「地域まるっと体感宿 玉村屋」のオープン式が2月12日、福井県南越前町今庄の同施設で開かれた。町内の農業や酒造りなどを体験できるプログラムが特徴。仕掛け人は「地域の日常にお邪魔するような体験を提供できる宿にしたい」と意気込んでいる。22日から宿泊できる。

 古民家は県の「ふくいの伝統的民家」にも認定された築90年ほどの木造2階建て。元の所有者から譲渡された町が、県の「福井ふるさと茶屋整備支援事業」を活用し改修した。町地域おこし協力隊の中谷翔さん(30)と切り花農家の野村直樹さん(27)が昨年9月に設立した一般社団法人「ぷらすたいむず」が運営する。

 1階にキッチンやシャワー、トイレ、住民も利用できるコミュニティースペース。2階に客室3部屋(定員計7人)と交流ペースを設けた。客室は町の特産品にちなみ「はす」「うめ」「かき」と名付け、天井をそれぞれピンクやオレンジ色に塗った。

 産業体験プログラムは、季節に応じて花ハスや梅、野菜の収穫、つるし柿作りなどを有料で提供する。式典にはプログラムの受け入れ先となる農家も参加。酒米作り体験に協力する農家の男性(36)は「観光で住民の人情に触れられるのが新しく、とても良い取り組みだと思う」と話した。

 県、町の関係者ら約50人が出席し、テープカットで完成を祝ったほか、西川一誠知事や岩倉光弘町長が祝辞を述べた。ぷらすたいむずの野村代表理事は「宿泊者と地域の人が多くの接点を持てるよう、その関わりから新たな時代への活力が生まれるよう全力を尽くしたい」とあいさつした。

 中心的に準備を進めてきた中谷さんは「ネットで情報を手に入れられる今、ガイド本に載った場所をたどる観光に面白さを感じない人も増えていると思う。ここにしかない地域の日常を届けたい」と話している。

 宿泊は主に金、土曜で、ほかは応相談。問い合わせ、予約は玉村屋の公式ホームページから。

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