外国人向けの伝統衣装体験ツアーが2月11日、福井県越前町の越前古窯博物館で開かれた。日本人を含め男女15人が参加し、華やかな十二単(ひとえ)などに身を包んだ。平安時代のコスプレを楽しみ、スマートフォンで互いに写真を撮り合っていた。
本格的な古民家や茶室を備えた同博物館で日本文化に触れてもらおうと、県が県観光連盟と連携して実施した。
参加者は日本民族衣裳源流会の会員の協力を得て、着付けをした。十二単や細長といった平安時代の装束を、どんな身分の人がどんなときに着るのか説明を聞いた上で、身にまとった。
十二単を着たアイルランド出身の女性(29)は「とてもきれいで、特別な体験ができて楽しかった」と笑顔を見せた。慣れない衣装に「ほんの1時間ほど着ただけで少し疲れた。昔の人は一日中着ていたなんてすごい」と目を丸くしていた。
同博物館に展示されている越前焼の資料の見学や茶道体験もあった。