3月3日の「桃の節句」に向け、和紙のひな人形作りが南砺市下梨(平)の農事組合法人五箇山和紙でピークを迎えている。
和紙くずや紙すきの際に残ったコウゾを粘土状にして成形し、和紙を貼って絵付けをしている。「寄り添いびな」「立ちびな」など6種類を手掛ける。孫のために買い求める祖父母が多く、季節のインテリアとしても人気が高い。
伝統工芸士で代表理事の前崎真也さん(58)が一つ一つ丁寧に色を付けていた。1月に初孫の女の子が誕生した前崎さんは「女の子の成長を願い作っている」と話した。ピークは今月いっぱい続く。