絵付けを楽しむ香港のブロガー=2月19日、福井県鯖江市うるしの里会館

絵付けを楽しむ香港のブロガー=2月19日、福井県鯖江市うるしの里会館

福井県 鯖江・武生・越前海岸 特産

香港ブロガー鯖江を体感 眼鏡工房見学や絵付け

福井新聞(2019年2月20日)

 小松空港と香港をつなぐ定期便が4月から就航することを受け、誘客拡大につなげようと福井、石川両県が招いた香港のブロガー3人が2月19日、福井県鯖江市うるしの里会館などを訪れた。漆器の絵付け体験や眼鏡工房の見学を行い、福井の魅力に触れた。

 香港で関心の高い日本の伝統工芸や食を体感し、会員制交流サイト(SNS)などを通して情報発信してもらう視察ツアーとして企画した。3人は歌手、タレントとして活躍する裕美さん(30)、旅行関係のコラムなどを書いている王志康さん(29)、コーディネーターも務めるヨランダさん(32)。

 うるしの里会館では、職員が漆の特性や漆器について紹介した後、裕美さんと王さんが絵付けに挑戦した。蒔絵(まきえ)師の駒本長信さん(75)が指導し、コーヒートレーと写真立てに、それぞれが選んだ桜や鶴といった図柄を転写した。2人は体験中の姿を写真に収めつつ、金や銀、赤など7色の塗料を丁寧に塗っていき、満足のいく逸品を仕上げた。

 普段からみそ汁などを飲むとき、漆器のおわんを使っているという裕美さんは「絵付けがこんなに難しいとは思わなかった。緊張して手が震えたけど楽しかった」と笑顔で話した。続いて一行は昼食にそばを食べ、鯖江市内の眼鏡工房を見学した。20日は坂井市内の酒蔵や勝山市の県立恐竜博物館を訪れた後、石川県へ向かう。

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