新しく導入した醸造用タンクの動作を確認する冨成さん

新しく導入した醸造用タンクの動作を確認する冨成さん

長野県 伊那路

伊那産ビール提供開始 地元のコメや中川のレモン...4種類

信濃毎日新聞(2019年2月21日)

 伊那市西箕輪にクラフトビール醸造所を設け、ビールなどの飲食スペースを営む冨成和枝さん(31)が、ビールの自家醸造を始めた。飲食スペースは昨年12月にオープンし、醸造設備が整うまで松本市の会社にクラフトビールの醸造を依頼してきた。醸造用タンクの準備が終わったため、自家醸造のビール4種類の提供を始めた。

 麦汁用のタンクと発酵用のタンク計5基を導入。地場産品を使ったビールを―と伊那谷産のコシヒカリや中川村産のマイヤーレモンを使ったビールなどを販売している。「塩の道」とも呼ばれ、伊那谷と静岡県を結ぶ秋葉街道にちなみ、塩を使ったビールも提供。水筒などを持参すれば、購入したビールを入れて持ち帰ることもできる。

 冨成さんは信州大大学院農学研究科(南箕輪村)修了後、愛知県内のビール会社で昨年3月まで勤務。愛着のある伊那市でビールを造りたい―と移住した。近くのお年寄りや仕事帰りの会社員らが訪れているといい、「おいしそうにビールを飲んでもらえるのは本当にうれしい。今後は醸造所近くでホップも栽培したい」と話している。

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