福井県高浜町の早春の風物詩「第15回若狭たかはまひなまつり」が高浜地区を中心に開かれており、今年は商店や民家など85軒でひな人形が展示されている。代々受け継がれてきたものを並べている家もあり、さまざまな種類のひな人形を楽しむことができる。2月24日には、ひな祭りにちなんだ衣装を着た児童らが町中心部を練り歩く「ひなまつり行列」が行われる。3月3日まで。
祭りは商店街の活性化を図ろうと、町民有志が2005年から始めた。15年からは、高浜まちづくりネットワークなどでつくる「若狭たかはまひなまつりの会」が主催し開いている。
ひな人形の展示は、町役場から海方面にある中町通りや若宮通り、本町通り沿いが中心。和田、青郷、内浦の各地区でも一部展示している。
同町の民家では、明治期のひな人形を展示。三人官女が全て立っているのが特徴的だ。約10年前に家を改築した際に見つかったもので、木箱に記された商標から明治期のものと分かったという。
また鮮やかな黒とピンクの着物が併せて展示されており、ひな人形を一層引き立てている。展示した女性(69)は「古い家との調和を楽しんでほしい。このひな人形を見て、古くても良い物は後世に残していってもらえたら」と話していた。
祭り期間中はスタンプラリーを実施しており、同町宮崎の若狭高浜観光協会など4軒のポイントを回ると、粗品がもらえる。
24日は午前11時半からひなまつり行列が行われる。このほか、同町宮崎の大西会館で合唱などの音楽イベント、周辺でたい焼きなどの出店がある。
問い合わせは若狭たかはまひなまつりの会=電話0770(72)2740。