福井県坂井市みくに未来ホールの開館1周年を記念した三国が舞台の演劇「グリーンフラッシュが見られたら」(福井新聞社後援)が3月2、3日に同ホールで上演される。公演のために集まった市民劇団のメンバーが本番に向け連日、演技に磨きをかけている。
劇は、同ホールの演劇教室「MAFF(マッフ)」の代表で演出家の湯浅弘祥さん(63)=同市=が、今回のために書き下ろした。東尋坊にある小さな食堂「美海亭」を舞台に、観光地に立ちはだかる問題と、それを乗り越えようとする人々の姿を描いた心温まるストーリー。
主催の市文化振興事業団が出演者を公募。MAFFのメンバーを中心に市内外のアマ劇団員から初心者まで、小学生から60代の19人が集まった。
稽古は湯浅さんの指導のもと、11月からスタート。18日夜は本番に向けた最終調整が行われ、物語の鍵となる場面のせりふ合わせや出入りの確認を繰り返し行った。美海亭のおかみ、美津子を演じる山田侑紀さん(34)=坂井市=は「人情味あふれる演技で多くの人を感動させたい」と全力の演技を誓っていた。
公演は2日午後7時と3日同2時からの2回。全席自由で一般1500円(当日2千円)、高校生以下千円(同1500円)。問い合わせは同ホール=電話0776(82)7200。