祭りシーズンに向け、高岡市伏木一宮の井一郎さん(69)の工房で、竹笛作りが進められている。工房には笛がずらりと並び、塗装などの作業が行われている。
井さんは15歳から趣味で竹笛作りを始め、定年退職を機に本格的な製造を手掛けている。
7年間、陰干しした竹を使い、半年かけて穴開けや塗装などの作業を続けて仕上げる。県内や石川県から依頼を受け、獅子舞などに使われる竹笛を制作している。青森ねぶた祭の笛を請け負ったこともあるという。
井さんは「長年やってきたが、完璧な音色を出すのは難しい。お客にいい笛だったと言われるとうれしい」と話した。