蔵春閣が移築される東公園=27日、新発田市諏訪町1

蔵春閣が移築される東公園=27日、新発田市諏訪町1

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実業家・大倉喜八郎の別邸「蔵春閣」移築東公園に 新発田

新潟日報(2019年2月28日)

 新潟県新発田出身の実業家・大倉喜八郎が明治末期に東京に建て、新発田市内に移築する予定としていた別邸「蔵春閣(ぞうしゅんかく)」について、二階堂馨市長は2月27日、JR新発田駅近くの東公園(諏訪町1)に移築すると明らかにした。今後、保存活用計画の策定など移築工事に向けた取り組みを進める。

 市議会2月定例会初日の本会議の行政報告で表明した。

 移築先については建築の専門家や公募委員らでつくる検討委員会が昨年8月、東公園や清水園など4カ所を候補地として提言していた。

 二階堂市長は選定に当たり、提言や建築工法、周辺との調和など専門的な調査結果を踏まえ「工事経費、期間、大倉喜八郎生誕の地として新発田市を広く発信できることが重要だ」などと説明した。

 選定理由として東公園は、喜八郎の胸像がある新発田駅前公園や清水園、寺町通りなど歴史的な観光施設に近いことを指摘。「今後、観光エリアとしての発展と経済活性化に結びつけることができ、最も大倉喜八郎との縁が深い」と述べた。

 市は寄贈元の大倉文化財団(東京)に27日までに報告した。

 蔵春閣は既に解体されており、大倉文化財団から寄贈の申し出を受けた市が2017年秋、市内に移築し観光施設として活用する方針を決めた。移築費用は財団が負担し、市は外構工事費などを負担する。

<蔵春閣> 大倉喜八郎が1912(明治45)年、東京・向島に建てた別邸。木造2階建ての入り母屋造り、1階に食堂と書斎、2階に33畳の大広間がある。伊藤博文や渋沢栄一ら政財界の第一人者が訪れ、海外からの客をもてなす役割も果たした。59年に千葉県内に移築され、中華料理店やホテルの付属施設として使われていた。

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