網に掛かり青白く光るホタルイカ=1日午前5時ごろ、滑川市沖

網に掛かり青白く光るホタルイカ=1日午前5時ごろ、滑川市沖

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ホタルイカ漁解禁 滑川、初水揚げは1.5キロ

北日本新聞(2019年3月2日)

 富山湾の春の風物詩、ホタルイカ漁が1日解禁された。滑川漁港(滑川市高塚)の水揚げ量は1・5キロで、過去10年間で最少だった昨年初日の4分の1にとどまった。雨が降るあいにくの天候も一因とみられるが、この日発表された県水産研究所の漁況予報によると、今季の漁獲量は平年を下回る見込み。漁は6月ごろまで続くため、地元漁師は「今後に期待したい」と好転を願った。

 午前4時前、滑川春網定置漁業組合(池田文也組合長)の漁師約50人は船6隻で滑川漁港を出発し、沖合1~2キロに仕掛けた四つの定置網を起こした。網に掛かったのはスルメイカがほとんどで、ホタルイカの青白い幻想的な光はわずかしか見られなかった。

 「自然相手なので仕方ないが、先行きが心配だ」。同組合の副組合長で漁師の水橋一仁さん(57)は初日の漁を終え、残念そうに話した。

 この日水揚げされたホタルイカは体長5センチ前後と大ぶりで、市内の水産加工業者に1キロ当たり2万700円の高値で競り落とされた。水橋さんは「今後たくさん捕れて、全国の人に食べてほしい」と話した。

 初日の水揚げが少なかった要因について、県水産研究所は「ホタルイカは雨水を嫌う性質があるとされる」として、天候面などが関係した可能性を指摘する。

 昨年の県内の漁獲量は過去10年で最も少なく、同漁港も平年の半分以下に終わった。今年に懸ける関係者の期待は大きい。

 だが、同研究所の漁況予報によると、今季の県内の総漁獲量は1160トン程度で、過去10年の平均の1674トンより少なくなるとしている。2月までの富山湾への来遊が少なかった上、3~5月の北陸の気温が平年より高い予想のため、漁期が短くなる可能性があることが理由だという。

 田子泰彦所長は「データ上は厳しい見通しだが、始まりが低調でも盛り返した例は過去にある。一日の結果で一喜一憂する必要はなく、今後に期待したい」と話した。


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