小磯の代表作「麦刈り」(右)などが並ぶ会場=森記念秋水美術館

小磯の代表作「麦刈り」(右)などが並ぶ会場=森記念秋水美術館

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「麦刈り」など小磯良平の軌跡紹介 富山の秋水美術館

北日本新聞(2019年3月2日)

 企画展「小磯良平展 人物画への飽くなき探求」が1日、富山市千石町の森記念秋水(しゅうすい)美術館で始まった。代表作「麦刈り」など21点を並べ、没後30年を経てもなお人気を集める洋画家、小磯良平(1903~88年)の創作の軌跡を紹介している。5月26日まで。

 小磯は東京美術学校(現・東京芸術大)を卒業後に渡欧し、ギリシャやローマの神話、歴史をテーマとした新古典主義を学んだ。帰国後は古里・神戸を拠点に気品ある人物画を描き続けた。

 同館が所蔵する小磯作品200点から、えりすぐった素描や版画を初公開した。油彩画は姫路市美術館から借り受けたものが中心で、「麦刈り」は後ろの人物の頭部を大きめに描くというギリシャ彫刻のレリーフに用いられた群像表現が見て取れる。「和服の婦人像」は洋風の髪形やソファから神戸のモダンな雰囲気が伝わる。北日本新聞社共催。

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