境関所跡の様子を伝える古文書を見る川端さん

境関所跡の様子を伝える古文書を見る川端さん

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明治の境関跡伝える古文書 朝日町、壁紙下張りから発見

北日本新聞(2019年3月3日)

 加賀藩十村役の邸宅だった旧朝日町明治記念館の壁紙の下張りから新川県が作った明治初期の古文書が見つかった。境関所で見張りのため使われた御亭山(おちんやま)の記述があり、当時の境村の様子を具体的に想像できる。下張りはがし教室で偶然出てきたため、県指定史跡・境関跡の出土品と共に町図書館で並べている。

 見つかった古文書は1874(明治7)年に作成したもので、船の出入りを確認する場所だった御亭山について、境関所が廃止された後の山の樹木をどう利用するかといった内容だった。廃関から150年となることもあり、境地区をより深く知ってもらおうと朝日町埋蔵文化財施設・まいぶんKANが展示を企画した。

 町図書館では文面の解説に加え、和紙分析の結果も紹介している。新川県の古文書はコウゾや填料(てんりょう)(米粉)が原料となっており、町の伝統産業である蛭谷和紙とは性質が異なることが分かったという。

 旧境小学校の裏手にある境関跡の出土品は1997、98年の調査で発掘した。製塩土器やすずりなどの生活品をはじめ、江戸時代以前のものも多くある。まいぶんKAN学芸員の川端典子さん(45)は「かつての日常風景をイメージしながら楽しんでほしい」と話している。

 展示は31日までで、平日は午前9時~午後7時半(土日曜・祝日は午後5時まで)。毎週月曜と28日が休館。見学無料。内容の問い合わせはまいぶんKAN、電話0765(83)0118。

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